Dabits

サーバサイドから運営まで何でもやるエンジニア系DJ

BCU30で「U30だからこそ実現できた劇的ビフォーアフター」を発表してきました

少し時が経ちましたが、4/21(土)に新宿 芸能花伝舎 でBCU30が開催されました。
その際に登壇といくつかのセッションを見てきましたので、登壇背景を含めレポを書いてみます。

登壇背景

エイチームとして今年はBCU30に出よう!と社内で動きがあり、事前に社内コンペが行われました。
登壇希望者数5名のうち、最終的に社としてOKがでるのは1名のみ…!この時点でBCU30のテーマ「崖超え」な状態でした。
私自身何を話そうかな、どうやってこの崖超えをしようかなと思ったのですが、いつもDJ出演する前の選曲する時のように以下の観点で決めました。

  1. そのイベントコンセプトは何か
  2. どんな層の人たちが来場する予定なのか
  3. 上記を鑑みて自分が最大限マッチする勝ちパターンは何か

今回の場合

  1. イベントコンセプトは「崖超え」と「プレゼン側=ドヤ・見る側=刺激」
  2. 来場予定者は「30歳以下」
  3. 勝ちパターンは「自身のDJでいつもやる、ジャンル被りを避けつつ、自分の得意分野で魅了しにいく」

な感じです。

これらを総合して検討した結果、発表テーマを「U30だからこそできた激的ビフォーアフター」、発表内容を「ミドルウェア導入による社内UX改善事例」としました。
「こんな目立つことをした!」みたいなテーマで話される方は多いだろうと想像したのでそこを外しつつ、自身の得意分野である「社内への浸透」へスポットを当てつつ、そこの背景にどんな技術が使われているのか、という形で技術を列挙することで引きをつくってみました。

社内コンペは子会社内と全社の計2回あり、どの回も良いテーマを持ち寄った人が多かったのですが、上記作戦が功を奏したのか登壇者として選ばれることとなりました。

会場の雰囲気

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会場である芸能花伝舎は、元学校だったところを改装された場所であるらしく、会場いたるところが学校らしさが残っていて終始和やかな雰囲気でした。
元グラウンドが喫煙所でもあったのでたまに寄っていたのですが、そこから眺める景色はまさに学校の正門から見ているかのよう。
教室もありつつ、今回私は体育館で発表させていただきました。

エイチームブース

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今回社としてエイチームブースを出展させていただきました。先日一緒にお仕事することとなったQiitaとも合同の出展です。
社内技術者懇親会でも実施した「プログラムを見て頭で実行結果を解くクイズ」やQiita @htomine さんの奥さんが翌日技術書店で販売する予定だった「Hello Worldかるた」でブースは大いに盛り上がりました。

ちなみにHello Worldかるたは技術書店で即完売の状態だったのですが、先日再販が始まったらしいですよ!売り切れる前にぜひ!
→→→ Hello worldカルタ on Strikingly

オープニング/基調講演

オープニングでは始めにサイバーエージェント社長藤田さんが登壇されお話頂きました。
BCU30企画の発端として、別職種で40代Onlyトークをやったそうで、そちらが大いに盛り上がったとのこと。
「年が近い人たちで集まり、言いたいことを言い合うことで得られる刺激」という枠組みはどの世代でも良いことだと思ったので、自身もぜひ企画したいと思いました。

次にdely CTO 大竹さんによる基調講演がありました。
「技術も多岐に渡るようになり複雑化しつつあるため、下手な技術武装をしたエンジニアはむしろマイナスの生産性を生む」という意味合いの言葉が特に印象的でした。
事実、設計フェーズで良いセンスの技術を身につけないまま開発されたプロダクトは、その後どれも多大な技術的負債を負っていくことを見てきたからです。
そんなピーキーな状態になりつつある中生き残るためには、「勝てる独自性」と「絶対的な外の評価数」そして「持ち合わせている組み合わせの数」だと仰られていました。
DJでも同様の事が言えるので、深く納得してしまいました。

当日のトーク

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発表直前まではガチガチに緊張していたりしたのですが、他のセッションも事前に見ていて雰囲気を掴んだのもあって、自身が思ったよりも楽しく発表できました。
(上司に撮っていただいたムービーを後からみたら、やはりガチガチに緊張はしていたのですが…笑)
また他セッションと比べると、質問タイムが活発化し多くの反響を頂いたことはとても嬉しかったです。
障害対応は表に出てきづらい分野ではあると思いますが、やはり職業エンジニアであると日常として触れる問題なので、(私自身も含め)みなさん興味があるようでした。

その他のセッション

その他みたセッションのうち、印象に残っていたものを掻い摘んでレポします。

動画配信サービスとしてこの先生きのこるには #server_3

みゆっきさんはTwitterではフォローしていたのですが、直接お見かけしたのは初めてでした(確か昔ニコニコ動画Androidプレイヤーの周りで絡んだことがあったような…?)
気がついたらSRTなんていうものも生まれ、MPEG2はもはやレガシーになったのですね…!動画配信のフォーマットも移り変わりが早さを感じました。

クラウドサービスの成長とログ基盤の進化 #server_7

ログ解析をどういったシステムにリプレースしたかの話でした。最近自身でも解析周りのシステム構築を進めているのですが、昨今のトレンドはストレージにHadoop or ES、分析にpresto+redashだなぁと思いました。
graylogは初めて聞いたので後の技術検証に調べてみたいと思いました。

モンストのサーバー負荷との戦い 〜あけおめ2018編〜 #server_9

自身も前職にやっていたソシャゲインフラの話ということで非常に共感しました。元旦0時からのガチャでどうやって火を吹かないようにするか、ダウンタイムを極力減らしつつシステムをスケールさせるにはどうしたら良いかなど、わかる…!が多い発表でした。

極寒の地でマイニングファームを構築してみた #server_12

まず発表テーマがオイシイですよね!良い経験をなされていると感じました。技術や社内調整による苦労の他に、地球環境による苦労というのもあるんですね!この視点は盲点でした。
寒すぎて固くなる電源ケーブルや寒すぎて起動しないサーバを温めつつ、トイレに行き帰るとブリザードで死にかけるという、普通にエンジニアしてたら到底経験しないであろう世界は新鮮でした。

懇親会

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いつも通りのコミュ障を発揮してしまい、中々多くの人とはお話できなかったのですが何名かの方とお話させていただきました!
やっぱり親しい年齢の人と会話すると、立たされている境遇も親しい方が多くて話しやすいですね!他社の状況や思うことなど多くお話させていただきました。

また懇親会の途中で表彰式もありました。
たくさんの方に協力頂いて登壇できたこともあったので「なんから賞ほしいなぁ…」と思っていたら本当に頂いてすごく嬉しかったです!
副賞がBluetoothスピーカーでこれまたびっくりしました!外のDJするときにぜひ活用したいと思います。

参加してみて

結婚→出産と経て最近外へ足を運ぶことがめっきり薄くなってしまいましたが、こういった場で発表したりお話することはとても良い刺激になるので、職業人として何より大切なことだなぁと改めて痛感しました。
自身が刺激を受けて次に繋がるだけでなく、他の方もまた刺激を受けて次に繋がる、よいサイクルだと思います。
また特定の年代層に絞る、というアプローチはここまで話しやすさを加速させるのだと感じました。
実はわたしはこの6月で30歳になってしまうので、今回のBCU30が最後の登壇となるのですが、出展協力をしたり、別イベントを企画するなど、他の点で良いサイクルを生み出せれるよう動いて行きたいと思います。